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2004.06.29

非国民

「いやな時代になってきたな」というフレーズを読んだり聞いたりする機会が増えた。最近の北朝鮮拉致家族や、イラク人質事件の被害者に対するバッシングを見ていて、ふと「非国民」という言葉を思い出した。とっくの昔に死語になっていると思っていたのだが、またゾンビのように復活してくるような予感がする。例えば「自己責任」といった衣装を着て・・・

ネットで調べると「戦時中、国策に積極的に協力しない人物、あるいはそうみなされた人物に対して浴びせられた侮蔑(けなし)言葉。」とある。1939(昭和14年)年頃から広く使われるようになった。戦局が進むにつれて、単なる誹謗中傷だけではなく、食糧や衣料品などの生活必需品の配給にまで差別が及ぶようになる。イラク人質事件の被害者に対する「帰国の飛行機代は被害者負担」といった仕打ちなどをみると、被害者はまさに「非国民」扱いだ。

こうした風潮を許しているのは、マスコミにも大きな責任がある。辛口だった久米宏「ニュースステーション」の打ち切りや、スキャンダルで権力と対峙した「噂の真相」の休刊などもこうした風潮に拍車をかけているに違いない。わが国はもはや戦後ではない。次の戦争に向けての「戦前モード」に突入したといえそうだ。いつのまにか「多国籍軍の指揮下」に入っていたりするわけだから。きっと「売国奴」なんて言葉もセットで復活してくるんだろうな~。いやだ、いやだ。(健)(6/23)

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