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2004.07.21

近くて遠い旅

先日の三連休、どこへ行こうか、ちょっと迷った。友人のブログには「明日から10日ほど、旅に出ます」とある。以前、フランスに行くとか聞いたような気がする。優雅だね~。そうだ、旅に出よう。30年間生まれ育った、ふるさとへ。

ふるさとは、すぐ近くにある。北区田端町、現在住んでいる千駄木から歩いて20分ほどの距離だ。30歳のとき、この街を離れてから20数年、ほとんど足を踏み入れていない。3年前に千葉から千駄木に越してきてからも、そこは近くて遠い街だ。

中学に進学するとき、公立ではなく私立を選んだ。以来、小学校の友人たちとはぷっつりと縁が切れてしまった。たまに街中で顔を合わせても、なんだかよそよそしい。西岸良平描くところのマンガ「三丁目の夕日 夕焼けの詩」の世界そのものだった小学生時代が、遠くかすんでいくような気がしたものだ。

街は想像していた以上にしょぼかった。すべてのサイズが、子供のとき感じていたものより小さく見えた。道幅は狭く神社やお寺の境内も狭かった。メインの商店街は、30年以上前に造られたアーケードが、古びてそのままに残っている。空き地やシャッターの閉まった店も少なくない。街全体がくすんで見える。

薬局がある。確かY君の家だ。彼は一人っ子だったから、家を継いだのかもしれない。M君の洋品店は看板はそのままにシャッターが閉まっており、2階の雨戸も閉じたままだ。坂の途中にH君の表札が残っていた。家は建て直されているから、兄弟のうちどちらかが継いだのだろう。そのままずっとここで暮らしている人たちがいる。なんだか不思議な気がした。

こうして、わずか1時間足らずのセンチメンタル・ジャーニーは終わった。(健)

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コメント

フランスから帰ってきたよ。写真アップしたから見てね。

田端は僕も1カ月ほど前、駒込病院へ知人の見舞いに、駅前から切り通しの道を歩いたけど、昔と変わってないなあ。変わってないということは、寂れてるということか。近くの谷根千は観光地化してるのにね。

投稿: | 2004.07.27 15:20

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