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2004.08.03

聖徳太子はいなかった

谷沢永一「聖徳太子はいなかった」(新潮社)

久しぶりにトンデモ本っぽい本を買った。まあ、著者は名のある人だが、だからといってトンデモ本でないという保証はない。果たして、実際はどうだったのか・・・

う〜ん、微妙。著者は最終章で「聖徳太子はいなかった。聖徳太子は幻である。聖徳太子は夢であった。聖徳太子は蜃気楼である。聖徳太子は、古代日本における憧れの心情にもとづく理想の人間像を、文字のうえに結晶させたところの、誠に発する虚構(フィクション)である」と言い切っている。

だが、この結論に至るまでの過程がもうひとつすっきりしない。難解な部分もあるし、なんだかモヤモヤしていて「よ〜し、あい分かった」という訳にはいかない。持って回った言い回しで、どうして突然「聖徳太子はいなかった」と言い切れるのか明確でない。

著者は「あとがき」で、「さて、筆をとってみると、あまりにもわかりきったことなので、座興にもならないと反省することしきりであった。いずれにせよ、つまりは老人の寝言にすぎない」とも書いている。こちらの方が当たっている。

だけど、「聖徳太子がいなかったことは、とっくに学界の常識になっている」ってホントかな? そういえば、聖徳太子が唐突にお札から姿を消したことがあるけれど、ひょっとして、我々のあずかり知らぬところで「実在しない人物を、いつまでもお札にしておくのはいかがなものか」なんて議論があったのかもしれない(ない!ない!)。(健)

聖徳太子はいなかった (新潮新書)


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