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2004.09.27

「読売巨人軍」衰退の予感

巨人人気の下落がとまらない。
今年のテレビ視聴率は下降の一途だし、スタンドの空席も目立つ。
なぜか?

今年、大きく変わった点といえば、次の2点だ。
1.監督が原から堀内に変わった。
2.新たに小久保、ローズが加入した。

第一の監督交代についてみれば、原は全国区的な人気があったけれど、堀内は玄人受けするかもしれないが人気面ではどうか。さらに前年度の優勝監督を無理矢理引き摺り下ろした感があり、ファンの不興を買った。

第二の補強の点では、清原(前・西武)、江藤(同広島)、ペタジーニ(同ヤクルト)、小久保(同ダイエー)、ローズ(同近鉄)と、これだけ他チームの4番打者を揃えてしまっては、堀内も采配の振るいようがないだろうし、二軍選手の出る幕もない。ドラフト対象者も巨人には入りたがらないのは当然だ。入団しても一軍で活躍できないのでは意味がないからだ。また、ファンも生え抜きの新人が育つ楽しみを奪われてしまった。

しかし、一番大きいのは2年前の球団名の変更ではないか、と思う。2002年7月、球団名を「株式会社よみうり・東京読売巨人軍」から「株式会社読売巨人軍」に変更し、球団名から「東京」が消えたのを機に、ビジター用のユニホームの胸文字も「TOKYO」から「YOMIURI」に変えた。

これは昨今の「地域密着」と逆行するし、読売新聞の部数拡張の意図がミエミエではないか。要するに、ファンの気持ちなど斟酌せず、ただただ新聞の部数拡張しか頭にないことが、全国ファンに広く知れ渡ってしまった。ここからじわじわとファンの巨人離れが進んできたように思う。

当時、堀川社長は、「巨人は全国にファンがおり、東京にこだわる必要もない。全国の野球ファンのための巨人軍という意識でいく」と説明した。そうじゃないでしょ。Jリーグの浸透により、ファンの意識も大きく変わってきたことに気が付いていない。

ちなみに、堀川社長はJリーグ発足直後のヴェルディ川崎の会長であった。当時、Jリーグは地域性を重視するため、チーム名に企業名を出すことを禁じていたにもかかわず、読売新聞だけがごねて「ヴェルディ読売」の表記をしばらくの間押し通したという経緯がある。

また、今回の労使交渉でも、選手会がストをやれば世論の袋叩きに遭い、経営側が有利になると読んでいたフシがある。

みなさん、プロ野球やサッカーの代表とはいえ、新聞社からの出向だろうに、悲しいかな時代の空気を読めていない。空気が読めないというより、たとえ読めていても、ドン・ナベツネが怖くて進言できないというのが実情だろう。こういう組織は遠からず衰退する。

来季は、ライブドア、楽天のいずれが参入するにしろ、新しい血が入ったパ・リーグが面白い。仙台をフランチャイズにしたことでパイが大きくなった。その分、セ・リーグはパイが小さくなり、相も変わらぬ巨人頼みで人気は下降するだろう。もう来季オフは、パのオーナー連中も「1リーグ制」には固執しなくなっているのではないか。ま、ナベツネが最後の悪あがきをしなければの話だが・・・

「読売巨人軍」と「ヴェルディ読売」(現・東京ヴェルディ)の行く末が重なって見える。(健)

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コメント

田原総一朗と「各界有識者による、プロ野球よどこへ行く」(朝までテレビ)というのを見た。
田原さんなどの言うことを聞いて感じたことは、
1)老人というものは、若い頃に学習したことに固執する。
2)老人というものは、新しい状況を認識したり、それに適応する能力が欠如している。
そういう人が多いということ。そして、そのことに、自分で気が付かなくなるということが、「老い」なんだろうね。

投稿: yamada | 2004.10.04 03:09

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