もはや「戦後」ではない
田家秀樹「読むJ-POP」(朝日文庫)の中で、下記のような、1956年(昭和31年)の経済白書の有名な一節が紹介されていた。
「もはや『戦後』ではない。われわれは異なった事態に直面しようとしている。回復を通じての成長は終わった。今後の成長は近代化によって支えられる」
「もはや『戦後』ではない」という言葉はあまりにも有名だが、その前後の文章はあまり知られていない。私も知らなかった。
その後、我が国は池田隼人首相(1960年7月~)の「所得倍増計画」などもあって、異例の高度経済成長を達成し、世界第2位の経済大国にのし上がった。「豊かな社会」が実現したのである。
今は、どうか。小泉純一郎首相(2001年4月~)の“改革路線”などもあって、国民の大半は「年収300万円」時代に突入した。「豊かな社会」は崩壊したのである。
「もはや『戦後』ではない。われわれは異なった事態に直面しようとしている。平和憲法を通じての成長は終わった。今後の成長は海外派兵によって支えられる」
今の時代は、こんな風に総括できるのかもしれない。(健)
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