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2004.12.08

命をかけて守ろうとしたもの

政界においても、企業社会においても、何か大きな事件が起こると、必ずと言っていいほど関係者が自殺する。

今回の西武鉄道による大株主保有比率の虚偽記載問題でも、西武鉄道の筆頭株主・コクドの総務部次長が自殺した。彼は、この問題に関連して証券取引等監視委員会から任意の事情聴取を受けていたという。

彼が自分の命をかけてまで守ろうとしたものは一体何か? それは、西武鉄道でも、コクドでも、ましてや堤義明でもないだろう。

素人目には、彼は会社を辞め、自分が知っていることを洗いざらいしゃべればいい、と思える。だが、それはできない。それができるぐらいなら、自殺などしないだろう。

彼に自由などない。きっと、彼には自殺するしか選択肢が残されていなかったのだ。

このままいけば、本人だけでなく家族全員がこの世から葬り去られる。彼が自殺すれば、家族の安全は保証される。つまりは、そういう構図だったのではないか。彼が自分の命をかけてまで守ろうとしたものは「家族」だったにちがいない。

もちろん、自殺に見せかけた他殺の可能性だって否定はできない。政界でも、企業社会でも、裏社会と密接なつながりがあり、深みにはまった人間は、その掟から逃れられない。かくして、事件の主役はいつものうのうと生き延び、脇役たちが死んでいく。(健)

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コメント

自殺するのはいつも必ず男性、女性ではない。女性は死ぬことによって何かを守ることはできないのです。

投稿: もちづきさとみ | 2004.12.24 08:09

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