世の中はどうなっておるのか?
団子坂を上り切ったところに
文京区立鴎外記念図書館はある。
家から10分もかからない距離だ。
本日は、単行本一冊とCD5枚を借りた。
2週間借りて、もちろんすべて無料だ。
まあ、それなりの住民税を払っているのだから、
これぐらいのサービスを受けられて当然だ。
だが、ちょっと待てよ・・・
ぼくが、出版社かCD制作会社に勤務していたら
心穏やかではないだろうなと思う。
これだけの商品が動いていながら、
現金は全く動いていないからだ。
ふと思いついて、
本日のこれまでの行動を反芻してみた。
理髪店に行って、帰りに本屋で単行本を一冊買い、
ついでに日用品店によって消耗品を4、5点買った。
そして、出直して単行本一冊とCD5枚を手に入れたわけだ。
本来なら、これだけの消費行動で
2万円前後の現金が動いても不思議ではない。
しかし、実際に僕の財布から出て行ったのは、
1000円理髪店で1000円、古本屋で1050円、
99円ショップで415円の計2465円(税込み)のみであった。
これで、経済は成り立つのか?
人件費はどこから捻出されるのか?
1000円理髪店は夫婦二人で運営しているようだが、
月収はどれくらいあるのか?
等々、頭の中でいくつもの「?」が生まれては消えていくのであった。
ちなみに、古本屋で買ったのは恩田陸「ユージニア」角川書店1700円、図書館で借りたのは恩田陸「黒と茶の幻想」講談社2000円。
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