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2006.09.27

続・ブログの危うさ~情報の一人歩き

かつて、「インテリケンちゃんの雑学大辞典」を連載していたとき、
「三角定規の穴」をテーマに取り上げたことがある。

ネタ元は、書店に並ぶ雑学本の類で、
これを裏を取らずにリライトして掲載した。

この記事は、いくつかの雑学サイトに
無断でコピペされた。

その後、当方には三角定規の製作会社社員と名乗る方から、
情報が間違っているとのご指摘をいただき訂正した。

だけど、コピペされたサイトではそのまま残り、
情報として一人歩きした。

インターネットの内部には、
こういう情報がゴロゴロ転がっている。

たかが「三角定規の穴」程度なら実害はないが、
内容によっては大きな影響が出る。自戒したい。

Wikipediaなんかにも
結構ガセネタが載っていることがあるので注意したい。

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2006.09.26

ブログの危うさ~情報の一人歩き

先週木曜日、安倍新総裁の誕生にあわせて、
かの有名な「きっこの日記」を始めとして、
いくつかのブログに下記のようなニュースが掲載された。

「速報」
2005年10月25日、26日、ブッシュの支持基盤であるネオコン派の政治家、知識人が集まるワシントンの政策研究所、AEI・アメリカン・エン タープライズ・インスティテュートが主催して、日本の国会議事堂裏のホテル、キャピトル東急で、「政策研究集会」が開かれた。テーマは、「日本と中国を、 どのようにして戦争に突入させるか、そのプラン作り」である。
 
参加者はAEI所長クリストファー・デムス、次期総理・安倍晋三、鶴岡公二(外務省、総合外交政策局審議官)、山口昇(防衛庁、防衛研究所副所長、陸将 補)、民主党・前党首・前原誠司、その他自民、民主の複数の議員。テーマは「有事、戦争に、どう対処するか」では無く、「中国と日本を、どのようにして戦争に持って行くか」である。(了)


これは、フリーライター・西山澄夫が発行している
ML「週刊オルタ」が配信したものを各自が転載しているのだが、
ネタ自体は、船井幸雄、副島隆彦著「昭和史からの警告―戦争への道を阻め」(ビジネス社)からの引用だ。

この著書は、あの9/11同時多発テロは「アメリカの自作自演だ」と主張するなど、陰謀史観のトンデモ本っぽい匂いがプンプンしている本だ。

しかも同書によれば、「政策研究集会」の内容については、
「話し合われた具体的な内容までは、私のところにも十分には届きませんが、日本を中国にぶつけて少しずつ戦争に引きずり込むスケジュールが、ここでも話し合われたことでしょう」と極めてアイマイな記述で、上記のように「テーマは『中国と日本を、どのようにして戦争に持って行くか』である」と、断言しているわけではない。

安倍晋三を批判するのはいいが、
余りにいいかげんな内容だと、
批判する側の「質」が問われるのではないかと思う今日この頃なのだ。

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2006.09.20

雑誌のちょい読みサイト「magabon」

地下鉄で「雑誌のちょい読み」が売りの
magabon」の中吊り広告がちょっと気になった。

私が運営している「BOOK-NAVI」でも
「立ち読み」のカテゴリーを設けているからだ。

株式会社タグボートと電通が企画した雑誌のための情報サイトで、
最新の雑誌情報を検索・閲覧できる。

女性誌、男性誌、趣味・生活の各ジャンルの最新号を掲載、
今月の目次、ちょい読み、次号予告などが見られる。

ちょい読みは、雑誌をスキャンしたもので、
拡大すれば文字も読めるが、
loadingの時間がちょっとかったるい。

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2006.09.19

三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」文芸春秋

悪名高き?アリタリア航空は、
約30分遅れで午後2時にローマ空港を出発した。

朝食は午前9時だというのに、
機内食が出たのは午後4時過ぎだ。

食事が終わると、
日本時間では午後11時過ぎだから、もう寝てくださいね、
とばかりに照明が落ちる。

前日、バール(Bar)でしこたま赤ワインを飲んで
熟睡しているだけに、そんなに早く眠れないよ~

そんなわけで、友人から借りた
直木賞決定発表の『オール読物』を読むことにした。

この号から恩田陸が
「夜の底は柔らかな幻」の連載(隔月)を始めている。面白い。

まだまだ時間があるので、次に
三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」に取り掛かった。

なかなかいける。これは抜粋版だから、
帰ったら単行本を買おう!

久々にゆっくりと湯船に浸かりながら、
単行本を堪能した。

石田衣良「池袋ウエストゲートパーク」みたいに、
しばらくは「便利屋シリーズ」でいけるかもしれない。

疲れていたこともあって、今回は
森絵都「風に舞いあがるビニールシート」はパスした。

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2006.09.07

加賀乙彦「悪魔のささやき」集英社新書

ヨン様ブームが一段落したら、
今度は「ハンカチ王子」だという。

亀田たたきや、坂東真砂子たたきにしても、
根は同じなんだろう。

好き嫌いは別にして、
みんながみんな、一斉に同じ行動に走るというのが怖い。

「人は意識と無意識の間の、ふわふわした心理状態にあるときに、
犯罪を犯したり、自殺をしようとしたり、
扇動されて一斉に同じ行動に走ってしまったりする」

その実行への後押しをするのが、
「悪魔のささやき」なのだという。

そして、日本人はとりわけ
この「悪魔のささやき」に弱いらしい。

「和」を重んじ、
「個」が育たないという国民性。

別に誰かに扇動されなくても、
ムードに流されて一斉に同じ行動に走ってしまう。怖い。

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2006.09.06

魚住昭の取材ノートから

「渡邉恒雄 メディアと権力」や「野中広務 差別と権力」などで知られる魚住昭が、「魚住取材ノート」で興味深いことを書いている。

最近、雑誌『マスコミ市民』のインタビューに対して、

「まずメディアとは何かという定義をはっきりさせておく必要があると思います。大ざっぱに言うと、メディアとは官庁から情報を仕入れて、売る企業体です。私 の実感では新聞記事の7割くらいは官庁発の情報。その情報を伝えることが、新聞やテレビ局といった大手メディアの本質的役割なのです。メディアにとって、官庁は本来ならすごく経費がかかる商品の素材をただで供給してくれる、このうえなくありがたい仕入れ先なわけです。したがって、当局発の情報を無批判にメディアが受け入れているというよりも、そうすることがメディア本来の役割であり機能であると言った方がいいのではないでしょうか」

などと答えた、と述べた後、

「最近になって私の考えは変わった。従来の考え方の前提となっていた、国家権力VS.メディア・民衆という対立構図そのものが無効なのではないかと思い始めたのである」と書いている。

同感である。
例えば、小泉や安倍の高い支持率は、
メディアが無批判に作り出した虚像のおかげなのだ。

その魚住昭が、今度は月刊誌『世界』で、
かつて「参院の天皇」と呼ばれた村上正邦についての連載を始める。

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