梶山季之「族譜・李朝残影」岩波現代文庫
僕たちは戦争中、何が起きていたのかを、ほとんど知らない。
ましてや、朝鮮半島で何が起きていたかを・・・
朝鮮半島は、1910年8月の日韓併合条約から、
1945年9月のポツダム宣言まで、35年間も日本の統治が続いた。
35年間というのは想像以上に長い。
その間、おそらくいろいろなことがあったに違いない。
「族譜」は1940年の創氏改名を、
「李朝残影」は1919年の提岩里事件を取り上げた秀作だ。
これらの小説は、いずれも反戦小説である。
静かではあるが、戦争反対の強烈な意思が感じられる。
同時に、当時の軍人や役人の悪辣さも・・・
それは昔も今もまったく変わっていない。
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