“アサリちゃん”はいずこ?
バブリーなころは、1週間に
週刊誌を10冊ぐらい買っていた。
週刊現代、週刊ポスト、週刊文春、週刊大衆、アサヒ芸能、
ビッグコミック、同オリジナル、漫画アクション、週刊漫画、等々。
ここ10年くらい、週刊誌は一冊も買っていない。
新聞広告か電車の中吊りで見出しを読むだけだ。
当時、車内の網棚やホームのゴミ箱を“漁る”人々がいた。
大きな紙袋を両手に提げて週刊誌を回収していたのだ。
彼らは“アサリちゃん”と呼ばれていた。発行の翌日には
回収した週刊誌を駅前で100円で売るのである。
人々の生活が豊かであれば、
それなりの人々も、それなりに潤っていたのだ・・・
今、車内で週刊誌を読む人はいない。
網棚にもホームのゴミ箱にも週刊誌は落ちていない。
350円あればコンビニで弁当が買える時代に、
週刊誌を買う人はいないからだ。
人々の生活は疲弊し、
“アサリちゃん”も失業してしまったのだ・・・
「10年後には可処分所得を100万円増やす」
と、公約している政党がある。
今60歳の元“アサリちゃん”は、
70歳まで生きながらえることが出来るだろうか?
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