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2009.12.01

櫻井孝昌「世界カワイイ革命」PHP新書

【日本語の「かわいい」が英語圏、フランス語圏などに輸出され、そのまま定着しつつある。「かわいい」を表現する英語には「cute(キュート)」があるが、これは気が利いてかわいらしいさまや、活発な女の子を形容することばで、日本製のアニメ・キャラクターの多くがもっている「幼さに根ざした愛らしさ」というニュアンスを含んでいない。そのため、「カワイイ」をローマ字書きしたものがそのまま使われるようになりつつある。英語圏などのアニメを紹介するホームページのタイトルに、この「kawaii」がよく使われている】(2004.6.10「Yahoo!辞書」)

【「かわいい」は世界を席巻する】2006.1「『かわいい』論」四方田犬彦(ちくま新書)

【日本のアニメや漫画など若者文化を紹介する「クールジャパン月間」にあるブラジル・リオデジャネイロ市内で28日、日本独特のロリータファッションなどが披露され、見物に訪れたブラジルのファンから「かわいい」と喝采(かっさい)が送られた】(2009.11.29付「産経ニュース」

この6月「『かわいい』はどこまでいけるか?」と書いたが
どうやら年を追って着々と進化しているようだ。

例えば、sushi、kabuki、karate、ninjaなどが
外国語圏でそのまま使われている。

いずれも日本特有のもので、翻訳のしようがないから
こんなのは不思議でもなんでもない。

しかし、「かわいい」は必ずしも翻訳不能ではない。
英語ならキュート、フランス語ならミニョンetc.

著者は次のように書く。

「だが、『カワイイ』という言葉をふつうに使う世界の女子たちいわく、それは『カワイイ』に完璧に対応する言葉ではない。『カワイイ』という言葉にくくられる概念はかなり広い」

「そんなソリータが思う『カワイイ』はどのようなものなのだろうか。
『そうですね、たとえばハローキティはカワイイですが、スヌーピーはカワイイとはいいません。カワイイという言葉には東京チックなものに対する評価が含まれています』」

「カワイイが世界語になりつつあり、その背景にはカワイイに価値判断の要素が含まれているからということは前述したが、世界の女子たちが使うカワイイ自体に、すでに東京的な要素が入っているのだとしたら、これは極端にいえば、『日本』や『東京』がいい意味での価値判断基準になっているということである。これは日本にとっても、日本経済にとっても、真剣に考えなければならない、もっと世界的な視野で自分たちのことを見つめなおさなればいけない、重要なポイントだろう」

「不況脱出の切り札は『カワイイ』にある」とまで。
ちょっと乱暴な展開だが、読み物としては面白い。

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