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2010.01.08

続・「夜を急ぐ者よ」

前回、吉本隆明の詩が2カ所で引用さていると書いた。
一カ所は以下のようだ。

「『行きたまえ、きみはその人のためにおくれ、その人のために全てのものより先にいそぐ』知ってる?」
「隆明ですね。お好きだったんですか」
「六法だけが愛読書じゃないのよ。こう見えてもね」

主人公と担当の女性弁護士との会話だ。

須美子(注:女性弁護士)は言った。
「原口くん、きみが好きよ」
泰三(注:主人公)はとまどいを抑えて応えた。
「ぼくも、先生が好きです」

ここで引用されているのは隆明の「恋唄」なんだけど、
同名の詩が三作あり思潮社の現代詩文庫には載っていない。

つまりふたりとも隆明マニアといえる。
そうして作者も・・・

もう一カ所は、次のようだ。

「こんな言葉を教えてくれた男がいた。かつてだれからも保護されずに生きてきたきみたちとわたしが、ちがった暁、ちがった空に約束してはならぬ、ってね」

これも「死の国の世代へ」からの引用なんだけど、
当時の現代詩文庫には載っていない。

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コメント

 決まり文句に弱そう。

投稿: 青うさ | 2010.01.09 19:39

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