「骸骨ビルの庭(上・下)」宮本輝
宮本輝 著
講談社(上292、下288p)2009.6.23
各1,575円
小説を読む楽しみって、こういうものだったよな。そんな読後感を与えてくれる本を久しぶりに読んだ気がする。物語の展開が巧みで面白く、文章に品があり、古風だけれど現代的なテーマを抱えている。
ちょっとした必要があって手に取ったんだけど、読みはじめたら止まらず、まる1日で上下巻を読んでしまった。宮本輝はデビュー当時の『泥の河』『蛍川』くらいしか読んでないから、30年ぶりのことになる。それにしても『1Q84』の村上春樹と『骸骨ビルの庭』の宮本輝、2009年に発表されたふたつの小説の作者がほぼ同世代とは信じられない(宮本は1947年、村上は49年生まれ)。なんて思ったのも、一方はポップで実験的、一方は端正な正統派と対照的な作風をもち、小説家としての立ち位置やキャリアに重なるところはほとんどないのに、テーマとしてやっぱり同世代だと感じさせるものを扱っていたからだ(あ、二人が関西人なのも共通か)。










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