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2008年11月 3日 (月)

「哲学するネコ」 左近司祥子

Tetugaku 左近司祥子著
小学館(222p)1998.5.1 
438円 

「ソフィーの世界」風だが、著者は哲学科教授。登場ネコは29匹、狂言回しにお助けレディーと称す3人の著者の娘の行状が独特の母親眼でまとわりつく。必 ずしもソフィーほどストーリーに密着しているわけではないが、哲学、哲学者,人生訓が織り成されていく、少し付けた表題に捕らわれてしつこい感じではある が……。だが、沢山のネコを飼う方法、マンションに閉じ込められた家猫としてそれら達を飼う技術書として読むときわめて優れた体験書といえる。

お 助けレディー1号が運転中当たってしまった「当たり屋パフ」が面白くまた哀しい。人(私=著者)に同化したくて、口の動きを追い、掃除など動作を追い、新 しい動きに目を輝かせるパフ、併せて「見る」という営為が哲学される。そのパフが最近動物医学界でも注目の伝染性腹膜炎にかかり死に至るところでは、ソク ラテスも登場する哲学ものがたりの終章。なお、この著は文庫本ではあるが書き下ろしである。(修)

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