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2009年5月

2009年5月 7日 (木)

「ホーチミン・ルート従軍記」レ・カオ・ダイ

Hochimin レ・カオ・ダイ著
岩波書店(386p)2009.04
2,940円

本書(2009417日発行)を手にしたすぐ後に、評者はベトナムの公的機関から表彰を受けるためベトナム・ハノイに出張した。フランス占領時代に建設された立派なオペラハウスで式典が挙行され、国家の重鎮も顔をそろえ、その模様はTVで生中継されていた。そうした晴れがましいイベントに身をおきながら、ハノイの中心部に居るということもあり、北爆やベトナム戦争の多くの情景がどうしてもフラッシュバックしてしまう。目の前で繰り広げられている華やかさとの40年前の感覚とのギャップに戸惑うばかりであった。

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「『穴』を探る」草森紳一

Anao 草森紳一著
河出書房新社(
216p2009.2.28
2,100 

草森紳一という名前は、僕のなかでは「百科全書派」という言葉と結びついている。「百科全書派」は18世紀フランスで森羅万象を科学的に記述した「百科全書」のディドロやダランベール一派を指す。それがなぜ草森と結びついたかといえば、彼がエッセーの対象としたのが専門の中国文学だけでなく、ビートルズやポップアート、マンガ、荷風をはじめとする日本文学、古典から現代までの外国文学、広告、写真、デザイン、ファッション、書道に散歩と、ジャンルからジャンルを横断してとどまるところを知らないからだ。

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