す  

住友銀行秘史/ストリートチルドレン メキシコシティの路上に生きる

2017年1月17日 (火)

「住友銀行秘史」國重惇史

Sumitomo_kunisige

國重惇史 著
講談社(472p)2016.10.5
1,944円

「イトマン事件」といえば、戦後最大の経済事件として知られる。バブル末期の1990年代、この時代を象徴するように土地取引と絵画取引を巡って数千億の金が闇に消えた。都市銀行と商社の幹部、バブル紳士、闇世界とつながるフィクサー、政治家が主役脇役として入り乱れ、戦後日本経済の不透明な部分が露出した事件だった。

著者の國重惇史は元住友銀行取締役。この事件は大蔵省への「内部告発」と新聞報道によって明るみに出たが、これらはすべて著者の手で工作されたことがこの本で初めて明かされた。当時の著者のメモをもとに、「住銀の天皇」磯田一郎元会長以下、すべて実名で事件の推移が描かれる。ベストセラーになるのも当然かもしれない。

もっとも評者は経済にも事件にも疎い。専門知識もない。ただの野次馬として、読んで感じたことを記してみることにする。

続きを読む "「住友銀行秘史」國重惇史"

| | コメント (0)

2008年11月 5日 (水)

「ストリートチルドレン メキシコシティの路上に生きる」工藤律子

Street 工藤律子著
岩波ジュニア新書(214P)2003.05.20

819円

いま、世界中の路上にどのくらいのストリートチルドレンがいると思う? その答えは、おそらく誰の想像をも超えている。推定でしかないけれど、3000万 人からひょっとしたら1億人近いストリートチルドレンが、いまこの瞬間にも、路上で物乞いをしたり、公園の片隅で寝たりしているというのだ。ジャーナリストの工藤律子は、12年間にわたってメキシコシティのストリートチルドレンとつきあってきた。年に1、2度、時には長期にわたってメキシコ シティを訪れて彼らと親しくなり、ストリート生活から抜けだす手助けをし、現地NGOとの橋渡し役なども務めている。10年以上も継続的にそんな活動をし ている彼女だからこそ書くことができたのが、この本だ。

続きを読む "「ストリートチルドレン メキシコシティの路上に生きる」工藤律子"

| | コメント (0)