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そこでゆっくりと死んでいきたい気持ちをそそる場所/葬祭の日本史

2008年11月 8日 (土)

「そこでゆっくりと死んでいきたい気持ちをそそる場所」 松浦寿輝

Sokode 松浦寿輝
新潮社
(233p)2004.11.25
1,785円

本には読者の知性を要求するものと、感性を要求するものの二種類があると思う。この本は読者に対して、かなり鋭い感性と深い想像力を要求するようだ。題名と装丁に引かれて読みはじめたが、その危うい感性の回路に迷い込むのにさして時間はかからない。

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2008年11月 7日 (金)

「葬祭の日本史」 高橋繁行

Sousai 高橋繁行著
講談社(252p)2004.06.20

756円

この本を手にしていたら、家人から「縁起でもない」としかめっ面をされた。葬祭とか葬儀と聞くと忌諱したくなる気分はあるものの、何か不思議な興味も否定できない。死にまつわる儀礼の登場者は死んだ本人は別として、親族や知人、宗教家、葬祭業といった人たちだ。特に、葬祭業 に対して、「死体を相手に不当な利益を貪る仕事」とのイメージが過去強かったが、「彼らは毎日のように待ったなしで死者に接しているから、否が応でも死に ついて普遍的な思いを抱かざるを得ない。・・・宗教家以上に宗教的な存在なのではないだろうか。・・」こうした視点で葬祭・葬儀に関する歴史と「死のプロ セス」ともいうべき本人・残された家族の精神的清算の考え方をまとめた一冊である。

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