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水鏡綺譚/〈民主〉と〈愛国〉/民族という虚構/『未完成』の謎学

2008年11月 8日 (土)

「水鏡綺譚」 近藤ようこ

Mizu 近藤ようこ著
青林工藝舎(452p)2004.05.31

1,680円

読み切りのストーリーをいくつも重ねながら、全体がさらに大きな物語をなしてゆくこの漫画を読みながら、いつかどこかで見たという既視感をずっと感じていた。この顔は、この目は、どこかで見たことがあるぞ。僕は女性漫画をそんなにたくさん読んでいないし、近藤ようこの作品も現代ものを2、3冊読んだことがある程度だから、その既視感がどこから来るのか分からないでいた。

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2008年11月 4日 (火)

「〈民主〉と〈愛国〉」 小熊英二

Minsyu 小熊英二著
新曜社(968p)2002.10.31

6,300円

それにしても968ページという分厚さは、この著者の、ひいては40歳前後の新世代の研究者の、なにごとかを 語っているのではないか。デビュー作の「単一民族神話の起源」が464ページ。「<日本人>の境界」が790ページ。次は1000ページを超えるのだろう か。読み終わるまで1カ月以上、通勤電車のなかでこの本を読んでいると、いつも降りるころには手首が痛くなっていた。

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「民族という虚構」 小坂井敏晶

Minzoku 小坂井敏晶著
東京大学出版会(206p)2002.10.10

3,360円

ずいぶんむずかしい本を読んでしまった。友人に面白いよと勧められたからだが、読みはじめてちょっと後悔した。 勤め人を30年以上もやっていると、日々は雑用の積み重ねで過ぎてゆく。ものを考える、しかも抽象的にものを考えることなんかほとんどない。最後まで読ん だのは、なかば友人への意地のようなものだった。そして読み終わって、読んでよかったと思った。

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「『未完成』の謎学」 人間おもしろ研究会

Mikan 人間おもしろ研究会編
青春出版社(254p)1998.02.01 
476円

読書量と勘が勝負
これはお手軽アンソロジーとは一寸異なった力作。渉猟された図書が75冊なのに対して、6章立てで取り上げられたテーマは58テーマ。それも「未完成」 という視角から追ったもので、ずばりの署名はほとんど無く、これまでの読書量と新たに該博な知識を生かしての勘による探りしかない。それも役立つ部分は少 ない、75冊の背後にはもっと多くの図書が隠されていよう。

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