「四大帝王を直撃!偏愛ワイン録」 葉山考太郎
葉山考太郎著
講談社(285p)2006.05.26
1,890円
246と環七の交差点をちょっと入った駒沢の住宅地に小粋なワイン・ショップがある。そこに置かれていた本。ワ イン好きが「経験」を綴った個人のワイン史。「偏愛」という書名をつけた所以もそこにあるのだろう。業界人でないが故の「素人の素直な疑問」が提起されて いる。評者は酒を得手としていないのでワインの薀蓄に長けているわけではないが、次のような挑戦的なキャッチ・コピーにつられて本を手にした。「・・・ワインの勢力図を読み解くうえで取り上げたキーワードは、『1976年のパリ試飲会事件』『ワインの国際化』『ワインのフランス化』『ロバート・ パーカーの登場』『黒ワイン』『フライング・ワイン・メーカー』『テロワール』『ビオディナミ』である。これを読めば、旧世界ワインと新世界ワインの対 決、ワイン批評の民主化など、この30年間に起きた激動のワイン史、ワイン界の流れが、『30分』でわかるようになっている。・・・」
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