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楽園の歳月 宮迫千鶴遺稿集/ランドマーク/ラーメン鑑定書/ラスト・サンクチュアリ

2009年3月10日 (火)

「楽園の歳月 宮迫千鶴遺稿集」宮迫千鶴

Rakuen 宮迫千鶴著
清流出版(
144p2009.01.19
2,940

画家・エッセイストである宮迫千鶴さんから最後のメールが届いたのは一昨年9月、彼女の早すぎる死の9カ月前だった。メールには「まだ、日本は暑さと闘ってます」と題名がついている。その1カ月前、会社を定年退職した僕はニューヨークに行ってアパートを借り、1年間滞在する予定で「不良老年のNY独り暮らし」なるブログを始めていた。メールは、それへの感想めいたものになっている。

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2008年11月 8日 (土)

「ランドマーク」吉田修一

Land 吉田修一著
講談社(208p)2004.7.15
1,470円

この本にインスピレーションを与えたと思われる3つの建築(計画)がある。ひとつは本文のなかでも引用されている、ロンドンのスイスRE社ビル。「ガーキン(ピクルスのきゅうり)」と通称されるとおりの形で、全面ガラス張りのユニークな高層ビルだ。上海香港銀行やセンチュリー・タワー(お茶の水)で名高い建築家、ノーマン・フォスターの設計になる。

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2008年11月 4日 (火)

「ラーメン鑑定書」 米塚 功

Ramen 米塚 功著
読売新聞社(198p)1998.02.13
1260円

語るも涙、戦いの記録
困った時の神頼みはラーメンとイタ飯特集と決まっているが、これは本格書、いや専門書といっていい。不思議に読売はラーメンの本好きだが、いつも視点は ユニークで、この書も調理法を克明に取材してある点、また、歯に衣着せぬ店の評価など驚異の作品とまでいえる。著者は大阪にて居酒屋経営、建築会社営業、下着販売店勤務を経て、新宿で喜多方ラーメンに出会い魅せられて一念発起、全踏破を決断し挙行、将来は同じ道 を歩みたいという。約2年のカプセルホテルへ泊まったり、その文字通りの貧乏旅行、ひたすらラーメンで生き続けた記録は今やっと刊行の形で報われた。

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「ラスト・サンクチュアリ」 クレイグ・ホールデン

Last クレイグ・ホールデン著 近藤純夫訳
扶桑社(478p) 1998.02.20 
2,190円

ロードムービー転じて
特にアメリカ映画が得意とする領域にロードムービーがある。旅の目的はいくらかささいなものであるにはあるが、道の果てはどうなるか知れない。見知らぬ 町、広大な砂漠、人々との触れ合い、「バグダット・カフェ」にその典型をみることができる。またその原形は「シェーン」にも認められ、さらにとんでもない 事件に巻き込まれるという点で「ダイハード」にも通ずる。この小説の主人公は目的は明白だ。だが、ロードムービーには違いない。

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